『読まれなかった小説』 人には個性ってものがある

息子や奥さんを通して見える 教師で井戸掘りのダメ親父ぶりをとくとご覧あれといいたいが 「人には個性ってものがある それを認めて生きていくしかないのだ」の独白に圧倒される
これ程結末の知れ渡った映画はない程報道されたにもかかわらず映画館に行ったのは“トルコ映画『雪の轍』の感動をもう一度”だった
トルコは親日だといわれているが それはこっちの勝手な思い上がりで 世界を席巻したオスマントルコからアメリカを敵に回してクルド人を虐待し ヨーロッパに圧力を掛けるエルドアン独裁政権は只者ではないし 相手をおもんばかり あるいはむっつりと喋らない日本と違って 思ったことを口にせずにはおれないトルコ気質みたいなものが3時間存分に展開されて大変興味深い作品である
印象に残ったのは 息子に好意を持ちながら 母親にこき使われ 古い田舎の重労働から抜け出せない 鬱屈した美しい村娘の行末だ
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