『セントラル・ステーション 』 セリフにならない膨大な思い フェルナンダ・モンテネグロ

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なにか、おかしくて悲しいロードムービー。

教師を辞めてから始めた仕事は、お客から預かった封書を本当に宛先へ出しているのか疑わしい道端営業の代書屋ドーラ(フェルナンダ)。

そこへ現れたお母さんと息子ジョズエ(ヴィニシウス)は、刑務所でお役目をする夫に代書を頼みに来たお得意さん。

ある日歯の浮く様なラブレターを書いてもらい、喜んで道路に踏み出したお母さんは車にはねられ帰らなぬ人になった。阿部サダヲの「なくもんか」にあったような一瞬の暗転だ。

さて、この中年過ぎの女代書屋。狡かしこくていい加減。底辺に生きる女一匹、真面目にやっておれるかってんだ、と言わぬばかりの傍若無人だが、母親を亡した息子を見かねて連れて行ったのが、大きすぎる子は殺して臓器を売る里親。

したたかに育った息子がうめうめそんな手に乗るはずがなく、知らぬ間に女の元へ。そして離れようとしない息子の父親探しの旅に出るのだが。

散々連れまわして、スッカラカンになり、疫病神だ、と罵ってもほっとけない息子のしたたかさ。乱暴な底辺の老女がふと見せる優しさ。セリフにならない膨大な思い。 フェルナンダ・モンテネグロという女優さんが忘れられない。


『セントラル・ステーション』(1998年 ブラジル)

1998年ベルリン国際映画祭の金熊賞・銀熊賞

ゴールデングローブ賞 外国語映画賞、

監督・原案: ウォルター・サレス

出演者: フェルナンダ・モンテネグロ マリリア・ペーラ ヴィニシウス・デ・オリヴェイラ

☆☆☆☆ 80点

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