「フロスト気質」上下 R・D・ウイングフィールド著

むさくるしいなりをしているジャック・フロストはデントン警察署の警部。

時と場所をわきまえず、最も言ってはいけないタイミングで
悪趣味きわまりない冗談を口にすることにかけてはまさに天才的。

さんざっぱら着古し、型くずれしたレインコートからは
取れかけのボタンがぶら下がり、
首から垂らしているのは、いつから使っているのか見当もつかない、
あのえび茶色のマフラーだ。

他人のサンドウィッチに断りもなくかぶりつき、
署長の上物煙草をせしめ、
頬の傷跡をつまんだり、親指の爪を噛み、難問に思案を巡らせる。

だが、効率と秩序は得意ではない。
書類はたまるばかり。

直感で勝負するフロスト警部だから空振りも多いが、
良い格好したがりのマレット署長にネチネチと嫌味を言われながらも、
深夜の豪雨に飛びこみ、連夜の徹夜もいとわず、
少年誘拐殺人事件の解決に執念をぶっつける。

それも、不平不満を吐かず仕事に没頭する、
リズ・モード部長刑事や、ウエルズ巡査部長、バートン刑事、
ドライズデール検視官等の実直な仕事が支えてくれるから出来ること。

多彩な登場人物の生活の匂いも伝わってくる警察ミステリーは、
フロスト好きにはたまらない。

「フロスト気質」上下 R・D・ウイングフィールド著 創元推理文庫
フロスト警部シリーズ第4弾は分厚い上下2巻だ。









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