まあ、いいか・・『なんとなくな日々』川上弘美

雨の日曜日はじっとしていたいのだが、あいにく用事があって、傘をさしてゆっくり駅まで歩く。駅の近くに昼からやっているやきとり屋があるが、おいでおいでと背中を押す強烈な匂いはしない。用をすませ、夕飯の買い物をして新刊を二冊買い

『帰り道、またやきとり屋の前を通ったら、今度は行きのときよりも、炭火で串を焼くいい匂いが強く漂ってくる。ここは、立ち飲み立ち食いができるように、道路に面した店の一角がカウンターになっている。ついふらふらと「皮とレバ、塩で一本ずつ」と注文してしまう。ビールを一本だけたのんで、ゆっくりと飲む』(87頁)

酒をやめた人でも一杯飲みたくなるくだりです。

「なんとなくな日々」川上弘美 新潮文庫

川上さんは「まあ、いいか」というのが口癖のようだし「去るものは追わず来るものは拒まず」という考え方にも好感が持てます。書く小説にも曖昧表現をよく使う(固執する人)作家ですが、人は裏と表があるし、曖昧な生き物だと思っているので、著者の人柄もあいまって共感するところが多く、楽しいエッセイでした。






なんとなくな日々 (新潮文庫)
新潮社
川上 弘美

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なんとなくな、日々時 ...

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