『ジョジョ・ラビット』 靴ひもを結んでやる温かみ ヨーロッパ征服を目指すナチスドイツにとって ユダヤ人排斥・大ドイツ主義は国是であり 国家に洗脳された少年の憧れがヒトラー・ユーゲントなのもまた当然な時代に 10歳のジョジョが懸命にグループに馴染もうとする姿を 抵抗運動に身を潜める母親だって否定できないのは あの戦争で軍国少年を見る隣組の呪縛に縛られた日本の母親と同じ悲劇だ … トラックバック:0 コメント:0 2020年01月25日 続きを読むread more
殺せといわれて殺したのに 殺せといわれて殺したのに、帰ってみたら妻も家族も殺されていた、なんてのが戦争です。たとえ家族は生き残っても本人はPTSDで一生苦しむ。それより回りくどくて面倒でも、対話による外交をしなくては何のための政治でしょう。— ezu (@ezukodeoyogu) April 18, 2019 トラックバック:0 コメント:0 2019年04月20日 続きを読むread more
バハールの涙 「戦地の情報は1回クリックしてそれきりよ。殆ど無関心なのだから」紛争地を取材する女性は呟く。 シリア戦ではアメリカの尖兵となって活躍したクルドは、トルコから虐待を受ける国のない民族。ISから、男は虐殺され女性は性的暴行に晒され、子供は拉致されて戦闘員にされるのは、相手に大きなダメージを与える内戦の常識。 イランの女優… トラックバック:0 コメント:0 2019年03月29日 続きを読むread more
ブラックブック ネットを覗くと、イスラエル・パレスチナ問題では圧倒的にパレスチナに同情的な人が多い。無理もない。自分たちの土地に勝手に入植して支配地を広げ、壁を作り、パレスチナ人を排斥している報道を知るにつけ「それはないよ」と思わせる面のあることを。 しかし、紀元前にパレスチナ・ペリシテ民族が滅亡し、その後のイスラエル王国も滅亡、彼の地は列強… トラックバック:0 コメント:0 2019年03月24日 続きを読むread more
『サウルの息子』 ホロコーストの叫び シネマノカンソウ ハンデイカメラが男に密着し、 ホロコーストのおぞましい様相を追う。 ガス室に送り込まれる人々の息づかい、 絞り出される声、 閉められた鉄扉を叩く こぶしの音、 飛び交う単語、 怒鳴り合い。 人間を大量に抹殺して行く収容所で、 ガス室に誘導し、 遺品や遺体を処理するのも 同じユダヤの… トラックバック:0 コメント:0 2017年05月03日 続きを読むread more
『戦火のナージャ』 戦争の悲惨と父娘の恩愛を描く シネマノカンソウ ソ連軍の元師団長コトフ大佐は、 政治犯で処刑されたはずだったが、 同志スターリンは陰湿な嗅覚から、 付き合いのあった諜報員ドミートリに彼を探し出せと命じる。 静と動。 戦闘と骸。 遠景とクローズアップ。 明と暗。 美しい映像を通してし、 戦火に翻弄される父娘の恩愛を描く。 ファシズム・ドイツがソ連に侵攻する所から始… トラックバック:0 コメント:0 2017年04月20日 続きを読むread more
『マッドマックス2』愚かな人間の風刺映画 シネマノカンソウ 第3次?世界大戦で廃墟と化した砂漠で、なおも小競り合いを繰り返す愚かな人間共の荒んだ姿をお見せする実写劇画です。 最新版『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)を見て、バカバカしいおふざけは、現代社会の風刺として受け入れられても、今ひとつ納得出来なかったので、1981年版を見たわけだが、 戦争でボロボロの廃墟になりながら、… トラックバック:0 コメント:0 2017年02月27日 続きを読むread more
『フランス組曲』 戦時中の悲恋 シノマノカンソウ 憎っくき相手と恋仲になるはずがない。まして民族浄化の思想に凝り固まったナチスドイツの軍人とパリ陥落のフランス人女性が。 しかし、人間は二面性があるから恋に善悪がある訳じゃない。敵味方の間柄なのに好きになってしまったからといって、他人がとやかく言ってもしかたがない。戦中の悲恋だ。 占領軍の中尉は総統の命令が絶対であり、村人… トラックバック:0 コメント:0 2017年02月17日 続きを読むread more
『バーディ』 戦場で心に傷を負った若者は鳥になりたいと願った シノマノカンソウ 内戦が続く南スーダンで大量虐殺が起こることを憂慮した国連で、アメリカが提案した武器輸出を禁止する決議案に唯一反対するようだ。虐殺に加担することになってもいいのだろうか。 帰還兵が心に傷を負い、自死、アルコール・薬物依存等に至るケースが多いことは、今や周知の事実であり、映画『アメリカン・スナイパー』でも描かれていたが、自衛隊員も例… トラックバック:0 コメント:0 2017年02月14日 続きを読むread more
『ディーパンの闘い』シノマノカンソウ 中東、アフリカ等、本来なら守られるはずの国民が、政府や反対勢力に痛めつけられ、あげくは外国の代理戦争の犠牲になって、安住の土地を追われさまよう現代の悲劇を訴えかける映像は、暗く冷めたい目で、出口のない日常を描いていく。 スリランカの内戦で妻子を亡くした35歳の男性と、親戚のいる英国を目指す24歳の女性、それに親を亡くした9歳の少… トラックバック:0 コメント:0 2017年02月12日 続きを読むread more
PTSD狙撃兵 『アメリカン・スナイパー』 シネマノカンソウ ジャン=ジャック・アノー監督の「スターリングラード」やニキータ・ミハルコフ監督の「遥かなる勝利へ」などでも狙撃手が克明に描かれているが、狙撃手同士の対決が一つのテーマような映画はおそらく初めてではないか。 荒廃した中東イラクで戦う緊迫した市街戦が、リアルな音響と視点で描かれると共に、戦争に翻弄される家族や帰還兵の苦しみを赤裸々… トラックバック:0 コメント:0 2015年02月26日 続きを読むread more
戦争に死はつきもの シリアで日本人戦争ジャーナリストが戦闘に巻き込まれて亡くなられた。 いい仕事をして命を全うされたのだと思う。亡くなられたことは残念だが戦争に死はつきもの。だから戦争をしてはいけないのに、人間は愚かだから際限なく戦争を続ける。 戦争は政治家や参謀がアーセコーセといって、戦地で兵隊さんが殺し合うのではない。そこには一般市民の命が… トラックバック:0 コメント:2 2012年08月22日 続きを読むread more
園児の日よけ付き帽子 飯田進『地獄の日本兵』 運動会の練習なのか、幼稚園児の日よけ付き帽子を見ていると、 そこまで規律にしばってマスゲームをする必要があるのかと 日除け帽に関係なく思うのですが、 ドッコイ、近郊の公園にハイキングで来た 園児もあれを被らせられているのです。 もちろん日射病や脱水症は恐い。 しかし兵隊を連想させられる薄茶色の日よけじ… トラックバック:0 コメント:0 2012年05月18日 続きを読むread more
「ノモンハン戦争」田中克彦著 岩波新書 中東の火種・パレスチナ(当然イスラエルが上陸してきたからでもある) もそうだったように、 国境があってなかった戦後までのモンゴルは、 大国の欲に翻弄された苦難の歴史でした。 満蒙の中の蒙古とうまくやってゆきたい日本の思惑を利用して、 反逆や武器蜂起を企てたわけでもないのに 「日本のスパイ」の名のもとに… トラックバック:0 コメント:0 2011年11月09日 続きを読むread more
シネマノカンソウ 『シャンハイ』 とどめを刺さなかったのは、 「しっかり苦しめ。その内死ぬから」 というのか、 「どうか、生きてくれ」 ということだったのか、 日本人将校 渡辺謙の眼光の鋭さのわりに、 チャップリン顔のジョン・キューザックが 暗いシャンハイの中に 溶け込まなかったのは惜しいが、 もの言わ… トラックバック:0 コメント:0 2011年09月11日 続きを読むread more
シネマノカンソウ 『エネミー・ライン3 激戦コロンビア』 南米コロンビアの政府軍と反政府軍、 割って入ったアメリカ特集部隊との99%ゲリラ戦。 戦争映画というより格闘技好みの方はどうぞ。 ★ (満点は★5っ) 監督 ティム・マシスン キャスト ジョー・マンガニエロ ミスター・ケネディ シャノン・ロー ヤンシー・アリアス キース・デヴィッド … トラックバック:0 コメント:0 2011年08月23日 続きを読むread more
シネマノカンソウ 『エクスペンダブルズ』 特技を持つ少数精鋭の傭兵グループが、 悪人の支配する小島に乗り込んでやっつける戦争アクション。 話が単純なだけアクションが際立って面白く、 プライベート・ライアン 以来の楽しめる傑作です。 特に夜間の白兵戦がリアルで上手い。 それを補ったのは、のろくてでかい飛行機であり、 際だって鮮やかな銃火器の音だった。 ロ… トラックバック:0 コメント:0 2010年10月25日 続きを読むread more
シネマノカンソウ 『カティンの森』 何ということを。人間の悪に愕然とする。 国境を侵しただけでは済まない悪意は、 侵略した国の頭脳を葬ろうと、数万のポーランド人を虐殺した。 ヨーロッパではアウシュビッツで、アフリカではウガンダ。 カンボジアのポルポト。そして南京大虐殺。 近年ではボスニア内戦時の民族浄化、 その他空爆を含めると原爆等… トラックバック:0 コメント:0 2010年05月29日 続きを読むread more
シネマノカンソウ 『ハート・ロッカー』 家庭がありながら、志願して戦場の爆発物処理を続ける兵士。 狂気なのか正義感なのか。 ヒョイと目の前を横切る足の悪いやせた猫。顔をはい回るハエ。 流れ出るよだれ。砂上を転げまわる薬きょう。 黒沢ばりの細かいディテールがこのサスペンス映画に引きずり込む。 家庭に居場所がない男には、世界一危険な爆発処理こそ、… トラックバック:0 コメント:0 2010年05月28日 続きを読むread more
シネマノカンソウ 『グリーン・ゾーン』 戦争映画だからといって緊迫した攻防やサスペンスを期待してはいけない。 ただし、イラク開戦の理由付けとなった大量破壊兵器の存在にまつわる秘話が いかにもそれらしく描かれていて、ミステリーとしては一級品だ。 このところ八面六臂の活躍をしているマット・デイモンだが、 ジミー・大西のイメージと重なっていまひとつ乗れな… トラックバック:1 コメント:0 2010年05月21日 続きを読むread more
効果音がすごい『ワルキューレ』 独裁者ヒットラーの暗殺を描いた戦争サスペンス。 戦争ものと、サスペンスものが一度に堪能できる、良く出来た映画です。 この映画の特にいい所は、 ギョッとするような生々しい効果音が上手く、 戦場の臨場感を盛り上げていることです。 ヒットラーの暗殺計画は多々あったらしいけど、この映画の弱点は、 戦争末期にヒットラーが自害し… トラックバック:0 コメント:0 2009年03月27日 続きを読むread more
ホテル・ルワンダ ブッシュ大統領は、膨大な資金と人の命をつぎ込んだ戦争の 終結サインをしに乗り込んだイラクで、 当地の記者に靴を投げ付けられた。 ツチ族とフツ族が憎しみ合うルワンダでは、無力な国連の監視の中で、 種族を絶滅させるために子供まで殺し続けた内戦によって、 恐怖に怯える日常が恒常化していた。 緑豊かな国で高級ホテルの支配人を… トラックバック:0 コメント:0 2008年12月20日 続きを読むread more
父親達の星条旗 戦闘シーンの臨場感 C・イーストウッド監督の描く、 国益のために『創られた英雄達』の、悲哀と苦悩とは裏腹に、 戦闘場面がいかに表現されたかが最大の関心事だったし、 興味はその点に集中してしまった。 ズバリその興味は満たされた。 ウエスタンで鍛えられ蓄積された銃破壊の臨場感は、 ディテールがしっかり練られて感動的でさえある。 た… トラックバック:0 コメント:0 2006年11月22日 続きを読むread more