テーマ:映画

 『ハーブ&ドロシー 』 彼もアーチストだった

驚嘆すべきは 財力も保管スペースもない素人のサラリーマンが これほど膨大な量のコレクションを続けた事実だ   郵便局で仕分けをしていたハーブと その妻で元司書のドロシーは元々絵が好きでアーティストとして絵も描いていた それらの絵は カンバスから剥がし 折り畳んで段ボールに保存していたことも明かされる 「いい絵だね…
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『パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊』

ストーリーが平凡な上、映像的にも騒がしいだけで目新しい物もなく、5作目にしてアイディアの枯渇が気になる凡作になってしまった。 ヒロインのカヤ・スコデラリオが、濡れても乾いても大時代的な衣装の胸元を、寄せて持ちあげたままなのが噴飯物だが、目力の美しさだけはチケット代も惜しくない。 『パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊』(20…
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『サウルの息子』 ホロコーストの叫び

ハンデイカメラが男に密着し、 ホロコーストのおぞましい様相を追う。 ガス室に送り込まれる人々の息づかい、 絞り出される声、 閉められた鉄扉を叩く こぶしの音、 飛び交う単語、 怒鳴り合い。 こういう時代だからこそ 人々は何かを求めて 寄って来るのだろう。 …
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『放浪の画家ピロスマニ』

旧ソ連の支配下にあったグルジアの画家ニコ・ピロスマニの半生を描いた伝記映画。 ずいぶん古いフィルムらしく、時に音声が消えるが、それなりに時代の雰囲気は高まる。ここに現れる風俗や風景は、ブリューゲルの農民や妖怪達が居たような不思議な世界だ。 巨岩と草原。石畳と色の変わった固そうな木造家屋。町で評判の画家は、束縛されることを…
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『マッチスティック・メン』 潔癖症の天才詐欺師は娘に弱い

別れた妻と同居している チャーミングな女の子は14歳。 自分の子か他人の子か。 気になって覗きに行くたびに可愛くなり 「我が娘に違いない」 との妄想が確信になって行く。 詐欺師ニコラス・ケイジは、 極度の潔癖症で整理オタク。 タレントの坂上忍の上を行く潔癖症で、 他人が自宅に上がり込むこと 自体が…
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『一枚のハガキ』 帰ってみたら愛する妻は・・

終戦となり、 戦場から帰ってみたら、 愛する妻は自分の弟と結婚していた、 などという話はよく聞く。 ・・・・・・・・・・・ 終戦末期の昭和19年夏。 呉海兵団100名の掃除部隊が 「予科練」の来る宿舎を 掃除するため 宗教団体の本部に来る。 掃除の役目が終わった後、 スルメと酒1合で 最後の慰労会て騒…
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『ジョニーは戦場へ行った 」戦争で恋人達を引き裂かないで

出征の駅頭 「行かないで!私がかくまうから逃げて!」 愛を確かめ合ったばかりのジョーに、 恋人カリーンは懇願する。 1917年、 世界大戦に参戦したアメリカ。 兵士となった青年ジョーは、 戦場で顔を吹き飛ばされ、 手足も無い、 生きた屍として 野戦病院に収容された。…
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『ワンス・アンド・フォーエバー』勇ましい殺し合いの後ろでは

戦場の勇ましい殺し合いの裏には、 国許で主人や恋人を待つ 女性の悲嘆がある 第2次世界大戦後(1939年~1945年 ) 朝鮮戦争を経て(1950年~1953年) アメリカがベトナムで 新しい戦争を始めたのは 開発した新兵器を試したい 兵器産業と国との 思惑が一致したからだろうか (1960年~19…
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『花のあと』 北川景子の殺陣と所作が美しい

剣豪ものが好きだが 藤沢周平の作品の中では 数少ないな分野 私怨や藩の思惑がからんだ当作品には 女剣士の情念が 社会の不条理に切り込む爽快感がある。 北川景子にとって 映画では12作目にあたる作品。 6年前の殺陣が見所。 障子を3段に引く所作と 桜のカメラ…
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『ライフ・イズ・ビューティフル』ロベルト・ベニーニのユーモアとペーソス

エンドロールは 予期しない結末に胸が張りさけるやうで、ぼやけてよく見えなかった ドタバタコンビか飛び込んだ家の叔父さんとやらが 「この家は物置で ガラクタばかりだが ムダな物こそ意味がある」 税金のムダ使い以外のムダは方便だ。 突然現れる女性を「お姫様」と持ち上げ 結婚式場から連れ去るところは、 ダスティン…
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『あなたに降る夢』ニコラス・ケイジ ブリジット・フォンダのラブコメディ

「もしたら」のラブ・コメディ。 人の良い不器用な警察官はニコラス・ケイジのはまり役。 お相手はブリジット・フォンダ 。 パトロールも一段落し、 腹ごしらえにコーヒーショップに飛び込んだ ニコラス・刑事。 取り出した財布が金欠病でチップ代が払えず、 ウエイトレス(ブリジット・フォンダ)に 今度来た時に、チッ…
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『ザ・インタープリター』密度の高い社会派サスペンス

皆に親しまれた国の英雄も、権力の座に就いたら冷酷な独裁者に変貌してしまう。 彼の暗殺を狙うもの。それを阻止しようとうごめく親衛組織の罠。 アフリカのマトバ。 幼い頃 international marriageの両親が部族間抗争で惨殺される、という闇を抱えたニコール・キッドマンは長じて、国連の通訳になるが、親の死に絡ん…
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『日本で一番悪い奴ら』

綾野剛の重厚で繊細な「悩める青年」の演技に期待してシネマコンプレックスに出掛けたが、やたらと怒鳴り散らし、動きの激しい綾野剛はやや意外だった。 15年以前に、 警視庁の出した拳銃摘発指令に実績最優先で臨んだ北海道警察の潜入捜査(おとり捜査)の危険と卑劣さをヒントに描いた綾野剛主演の映画。 拳銃の数さえ上げればいい実数優…
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『メンフィス・ベル』

高射砲と俊敏な独爆撃機が乱舞する中を、ヤンキーの重爆撃機が、ドイツ軍需工場を空爆するため、突き進む空中戦が見せどころの映画として、何度もテレビ放映されている名画だが、相当カットされているので、出来たら字幕オリジリナル版をお勧めしたい。 1943年5月、連合軍劣勢下のイギリス。 1941年に始まった世界大恐慌真っただ中…
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『最強のふたり』排他主義がはびこる今こそ見て欲しい

ヘイトスピーチ、黒人射殺、反イスラムと、ものごと総て世界規模で動いていた副作用かのように、人種差別、排外主義台頭のこの時期にこそ、多くの人に見てもらいたい秀作だ。 柄は悪いが純朴なにわか介護士と、パラグライダー事故で手足が不自由な車椅子の紳士の、ユーモラスな本音の会話が胸を打つ。 二人ともわがままで偏屈なんだけど、偏見などどこ吹…
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『AMYエイミー』グラミー賞歌手エイミー・ワインハウスの悲しい人生

小説でなくても「破滅型」は好きな方だが、女性アーチストともなれば、悲哀を感じる。 ポッと出の小娘があっという間にジャズ歌手としてスターダムにのし上がり、人気と収入に自分を見失うのは当然だろうが、大好きな歌にのめり込まず、杖代わりに寄りかかった恋人のドラッグ遊びに溺れ、我を忘れてしまうのは早い。 ライブのステージに、ベ…
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『セレンディピティ』

クリスマスのチャリティーで、カシミヤの黒い手袋に同時に手を出したジョナサンとサラは、互いにパートナーがいると強がりを言いながら、惹かれ合う感情をどうすることもできないまま、偶然の出会いという運命に再会の可能性に賭ける。 初版本の裏表紙にサラが書いた名前と住所に賭けて別れてしまったのだ。 他の人との結婚を前に『運命のお…
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『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』

元騎兵隊大佐のアンソニー・ホプキンスはモンタナの田舎牧場で、出て行った妻との子供、3兄弟を育てる。やがて成長した子供たちは第一次大戦に志願して家を出て行くが、結婚していた末っ子は戦死、長男は政治家を目指すが、次男のブラピは野生人と化して帰ってくる。 ブラット・ピットの快作、連続殺人鬼を追う刑事役『セブン』の前年の作品。 …
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『ワイルド・スピード ICE BREAK』

カーアクションだけと思ったら、例のファミリーがゴチャゴチャになって悪に挑む陸海空戦。といっても戦争ではなく娯楽アクションで、さして心躍らせるシロモノではなかったが、ラストに(予告編でネタバレの)意外な?見せ場があるから何とか引っぱれたシロモノ。不景気の気晴らしまでは行かなかった。 巨大な金庫を引っ張り回す『ワイルド・スピー…
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『おとなのけんか』

子供のケンカの和解のはずが、いつしか、言いたい放題の罵り合いになる二組の夫婦の会話が、日頃の不満のはけ口に発展するシリアス・コメディー。小道具の携帯とウイスキーの使い方が実に上手い。 『おとなのけんか』( 2011年 フランス・ドイツ・ポーランド・スペイン) 監督 ロマン・ポランスキー 出演者 ジョディ…
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『隠し剣 鬼の爪』

藤沢周平はかなりまとめて読んだ時期があったが、内容はほとんど忘れた。 この映画は藤沢周平の中でも少ない部類の剣豪ものであり興味つきないが藤沢周平というより山田洋次の時代劇のなかの一作品。 ほぼ『男はつらいよ』シリーズの監督としての印象が強すぎるが、『たそがれ清兵衛』『武士の一分』などこの分野でも大御所なのだ。たまたま「母べえ」を…
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『母べえ』 共謀罪が強行採決された今こそ必見 シネマノカンソウ

吉永小百合は大女優だけどなぜか役柄にしっくりしないまま話に引き込まれていく。山田洋次監督の「戦争の悲惨」は空襲や戦闘シーンではなく、市井の人の惜別と怒りを真正面から描いて心打たれる。 浅野忠信が吉永の夫の教え子の立場で、話のつなぎ役として絶妙な立ち回りを演じ、志田未来と佐藤未来の姉妹役が役にはまっている。人の優しさに涙が出て仕方が…
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『サウルの息子』 ホロコーストの叫び シネマノカンソウ

ハンデイカメラが男に密着し、 ホロコーストのおぞましい様相を追う。 ガス室に送り込まれる人々の息づかい、 絞り出される声、 閉められた鉄扉を叩く こぶしの音、 飛び交う単語、 怒鳴り合い。 人間を大量に抹殺して行く収容所で、 ガス室に誘導し、 遺品や遺体を処理するのも 同じユダヤの…
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『セッション』 叩いて競わせ絶対におだてない  シネマノカンソウ

叩いて競わせ絶対におだてない。ドラムスは正確なリズムが生命だが、それ以上にジャム・セッションを作り上げる魂のようなものが必要だ。 この映画ではトリオでもクインテットでもなく、全米一の音楽学校の授業だからのビッグバンド形式をとっている。 ジャズ・ドラムスのセッションには主奏者と副奏者を置き、副が2人になることもある…
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『戦火のナージャ』 戦争の悲惨と父娘の恩愛を描く  シネマノカンソウ

ソ連軍の元師団長コトフ大佐は、 政治犯で処刑されたはずだったが、 同志スターリンは陰湿な嗅覚から、 付き合いのあった諜報員ドミートリに彼を探し出せと命じる。 静と動。 戦闘と骸。 遠景とクローズアップ。 明と暗。 美しい映像を通してし、 戦火に翻弄される父娘の恩愛を描く。 ファシズム・ドイツがソ連に侵攻する所から始…
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『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』エマ・ストーンの異常に大きな瞳はどーだ!

とにかく"風刺と皮肉がきいた台詞が満載な映画です。外国だと劇場内で大笑いするところでしょうが、日本は静かに鑑賞するのがマナーとすり込まれているので"クックッ"と咬み殺すだけ。 マイケル・キートンはかつて映画バットマンで名を馳せた売れっ子だったが、今では売れない舞台俳優。薬物更生施設から帰った娘エマ・ストーンが付き人だが…
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『マリアンヌ』 マリオン・コティヤール あってのスパイ映画 シネマノカンソウ

たとえ敵側の諜報員であっても、好きになってしまったら007のスパイのようにカラッと割り切って対処する訳にはいかない。1942年、ナチスが暴虐を極めていた時代の暗いカサブランカとイギリスを舞台に、ファッションとクラシックカーが雰囲気をかき立てる。 ブラピとアンジェリーナ・ジョリーの『Mr.&Mrs. スミス』の様なアクションが売りで…
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『招かれざる客』 差別を乗り越えるもの シネマノカンソウ

肌の違いに寛容な家庭の娘が、有色人種の彼を連れて実家に帰り、結婚の許諾を求める。 彼の母親が彼女の父親に独白 「年を取るとなぜ男の人は忘れてしまうの?若い2人はお互いを必要としています。生きるのに空気が必要なように。 2人を見れば分かります。 でも、あなたも主人も目が見えないのかしら。問題ばかり見てるから、2人の気持…
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『切腹』 モノクロ画面が美しくも悲しい傑作 シネマノカンソウ

関ヶ原後、主君を失い仕事がなくなった武士は、狭い庭を耕したり手内職で食いつなぐしかなかったが、食うに困った家庭を持ち侍の貧困は悲惨を極めた。 そこで現れたのが「切腹稼業」 玄関先に現れては「切腹のためお庭拝借」と申し出で、汚されたくない上屋敷側が金子を握らせて追い払うという稼業が流行った。 話は、傘張りをする父と身重の妻を持つ侍…
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『スラムドッグ$ミリオネア』 スラムの残酷と美しい俯瞰図 シネマノカンソウ

2000万ルピーのテレビクイズ番組「クイズ・ミリオネラ」に挑戦し、みるみるうちに満額獲得に迫るスラム育ちの少年。 しかし、幸運が重なったからといって正解が続けられるはずがなく、警察に突き出される。 「インチキのカラクリは何だ?」 ここからスラムの残酷な実態と、生きざるを得ない子供たちの実態を、美しい俯瞰カメラがあばきだす。 赤…
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