『読まれなかった小説』 人には個性ってものがある

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息子や奥さんを通して見える 教師で井戸掘りのダメ親父ぶりをとくとご覧あれといいたいが 「人には個性ってものがある それを認めて生きていくしかないのだ」の独白に圧倒される

これ程結末の知れ渡った映画はない程報道されたにもかかわらず映画館に行ったのは“トルコ映画『雪の轍』の感動をもう一度”だった

トルコは親日だといわれているが それはこっちの勝手な思い上がりで 世界を席巻したオスマントルコからアメリカを敵に回してクルド人を虐待し ヨーロッパに圧力を掛けるエルドアン独裁政権は只者ではないし 相手をおもんばかり あるいはむっつりと喋らない日本と違って 思ったことを口にせずにはおれないトルコ気質みたいなものが3時間存分に展開されて大変興味深い作品である

印象に残ったのは 息子に好意を持ちながら 母親にこき使われ 古い田舎の重労働から抜け出せない 鬱屈した美しい村娘の行末だ

『ジョジョ・ラビット』 靴ひもを結んでやる温かみ

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ヨーロッパ征服を目指すナチスドイツにとって ユダヤ人排斥・大ドイツ主義は国是であり 国家に洗脳された少年の憧れがヒトラー・ユーゲントなのもまた当然な時代に 10歳のジョジョが懸命にグループに馴染もうとする姿を 抵抗運動に身を潜める母親だって否定できないのは あの戦争で軍国少年を見る隣組の呪縛に縛られた日本の母親と同じ悲劇だ

その母親役のスカーレット・ヨハンソンの眼差しが哀れにも温かく印象的だ 銀幕露出度が多い中で ヨハンソンのエポックメーキングと言えよう 彼女が息子の靴紐を結んでやる動作が この映画のキーポイントである 

(中略)

少年の家に匿われていたアンネの日記的少女との関係がルネ・クレマンの「禁じられた遊び」に引けを取らない エンディングの名場面に昇華される

カジノ汚職

密告し合う世の中にしてはならない

桜を見る会

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