『ハーブ&ドロシー 』 彼もアーチストだった
驚嘆すべきは 財力も保管スペースもない素人のサラリーマンが これほど膨大な量のコレクションを続けた事実だ
郵便局で仕分けをしていたハーブと その妻で元司書のドロシーは元々絵が好きでアーティストとして絵も描いていた それらの絵は カンバスから剥がし 折り畳んで段ボールに保存していたことも明かされる
「いい絵だね」
月給で買う慎ましさ 収集のコンセプトは「ミニマル・アート」一点も売らず ナショナルギャラリーへ寄贈した謝礼金でも 又買い続けたとか
モンパルナスのスーチン・フジタの時代だけじゃなく ポロック等の現代アートの時代になっても「ゲージュツカたち」は 夜な夜なたむろし 深夜まで酔っ払っていたんだね
こんな貴重な映像を作品にした監督が 日本の女性クリエーターなのも嬉しい
『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』(2008年 アメリカ)
監督:佐々木芽生
☆☆☆★ 70点
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