カイム・スーチンの「大きな樹のある南仏風景」 ブリジストン美術館

スーチンの「大きな樹のある南仏風景」はブリジストン美術館にある。

20号に満たない小品だが、まだ美術雑誌「美術手帖」が現在ほど分厚くなる以前の記事で、その荒れ狂う緑のタッチに魅せられて、常に脳裏を離れない絵だった。西洋美術館の「狂女」とはまた違った、日本で見られるスーチンの双璧だと思う。

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スーチンはホルモン好きだったのか。

肉を食いたくても先立つものに不自由し、恥を忍んで肉屋の親父から内臓だけ安く手に入れたホルモンは、さぞ美味かったことだろうと想像しながら「大きな樹の・・」に見入ってしまった。ホルモンのエネルギーだ。

画面左半分の、のたうつ樹の緑は、思ったより薄い色だが、右側のくねった建物と共鳴し合う「狂樹」は会場で異彩を放っている。なぜ赤とか橙とか黒を強くぶつけなかったのか、絵の具が足らなかったのか、いやこれがベストなのだ。と考えながら立ち去りがたい思いだった。

東京駅八重洲のブリジストン美術館の「気ままにアートめぐり」に寄って来た。

他に岸田劉生の小品「麗子坐像」やセザンヌの小品「鉢と牛乳入れ」梅原龍三郎の「ノートルダム」が印象に残った。スーチンの後は静かな小品が美味しい。




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