シネマノカンソウ 『悪人』

自ら望んで、孤独な解体作業員役を好演した妻夫木君。

もっとゲッソリしてほしいというのは、ない物ねだりというもの。

地方の紳士服店でガラスの張り詰めたうな表情を見せ、

絡みの恍惚を熱演した深津絵里は、

これだけでモントリオール世界映画祭・最優秀女優賞だ。

洋画ファンまでも納得させた脇役陣も含め、

李相日(リ サンイル)監督の映画作りは本物だと思った。

映画は脚本次第。役者は監督次第。

と、かたくなに思い込んでいる筆者でも、

役者の資質を認めない訳にはゆかない。

原作者の吉田修一が脚本に絡んでいるのにも納得した。

人間の二面性、表の顔と裏の悪意。

日常と非日常は紙一重だが、

非日常ののっぴきならない状況にならないと

「本当に大切な人」が分からない。意識しない。

満島ひかりも上手かったな、という感想と合わせ、

出会い系が、もはや日常化している現実も実感させられた。

★★★☆☆

監督 李相日  

出演者 妻夫木聡、深津絵里、満島ひかり、 樹木希林、 柄本明







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