ご先祖様は胴田貫

父方の実家は肥後国菊池で農業をしていましたが、
もっと以前は肥後の刀鍛冶だったらしい。

侍が刀を帯びて歩く姿を空想したりしていましたが、
その先がサッパリ分からずじまいで、少々不満の残る人生でもありました。
そんなことをうるさく聞く子はいなかったでしょうし、私も調べたりはしなかった。
本当は親も知らない、どうでもいいことだったかも知れません。

最近読んだ『二人の荒木又衛門』(五味康祐)に、

仇討ちの助っ人として江戸へ向かった荒木又衛門が、
町角で遭遇した相手側の伯父に
『この胴田貫が怖いか』と一喝される場面があります。

胴田貫(どうたぬき)というのは加藤清正が抱えた刀工の総称で、
実用最上の業物といわれているとありますから、
我がご先祖様は、全国諸藩に認められた、
最も切れる刀を作っていたという事になります。
そういえば、
しとしとぴっちゃんの『子連れ狼』の刀がそんな名前だったようです。
重さで切り倒すという、戦国時代の実戦向きな刀だったようですから、
現存するのはわずからしい。

小説ではあっても、そんな時代に、
噂に聞くような名刀を見せびらかす方も大人げないですが、
いいものは何時の時代でも自慢したくなるもの。
車。ゴルフクラブ・・・
やはり、聞いたら一瞬ひるむものらしいですね。

小説では、
「おのれ」と身を踊り出そうとするのを
「この場はお控えなされ、白昼、町の中でござるよ」と平左衛門が制し、
背でトンと荒木をうったら、荒木の草履の緒が切れ、
かの伯父は肩をそびやかして去ったそうです。

まあ、
郷土のあのあたりの人達の仕事振りが、うっすらと見えて来た程度ですが、
ご先祖様の姿が今一つはっきりして来たようで、鼻が高いというか、
刀のことですから、複雑な気持ちにもなった次第です。





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この記事へのコメント

2009年06月14日 20:27
はじめまして。
ご先祖が何をされているか?ヒントがあって羨ましいです。
私の先祖は「農民」と「武士」で、やけに大ざっぱです。誰の家来だったのかも不明です。
mokku
2009年06月16日 15:32
ひるまさん、今のところこれ以上追及する気はありませんが、尽きぬ興味の対象には違いありません。
夢、程度にとどめているのがいいのかもしれませんが。

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