大崎と弘山のアンカー勝負

アンカー勝負となった今年の実業団女子駅伝。
最終区間6.595㌔はわずかトラックの5000メートル+1500あまり。
こりゃスピードのあるほうが勝つに決まっとるが、さて。

トラックの女王・マラソンでも優勝したばかりのベテラン弘山晴美(資生堂)と、
新入社員、19歳の大崎千聖(三井住友海上)との勝負は
どちらが笑うか泣くか、じゃなく、
三井住友海上の4連覇か資生堂の初優勝か、でもなく、
二人の熾烈な争いに興味が集中した。

駅伝はこれでなくてはいけません。
2位以下が遥か後方なんて面白くも何ともないし、
視聴率も上がらず、スポンサーは不機嫌で、
喜ぶのは1位の関係者だけではつまらんから。

弘山が経験豊富なスピードランナーといっても、
いつも絶好調というわけでもなかろうし、
果たして最後まで若いもんを相手に走り切れるかという不安もある。

一方、大崎は高校駅伝で見たことがあるくらいで
無名な選手なのに東日本等の地区予選でも経験しているとはいえ、
こんな大事な試合のアンカーを任されたからには、
とてつもない馬力があって周囲をアット言わせる何かがありそうじゃないか。

それに一見何を考えているか分からんような風貌なのに、
ストライドの力強さが弘山に劣らないから不気味である。

弘山が粘る加納から10秒差でタスキをもらってすぐ大崎と並び、
肩をぶつけるようなデッドヒートは競技場のゲートまで続いたが、
満を持していた弘山のスパートに大崎は付いて行くのが精一杯だった。

追いついてすぐ前に出なかったのは、弘山の作戦かも知れないが
ゲートを前にスパートした底力は昆明でのチーム練習による自信だったのだろう。

しかし何のけれんみもなくベテラン相手に前へ前へと一心に走り続ける
大崎の姿勢に、次代の日本のエースを見たのは私だけだろうか。

弘山の区間新記録と合わせ、
大崎の健闘が女子駅伝を盛り上げてくれた。






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この記事へのコメント

よしみ
2007年01月26日 13:52
はじめまして
遅くなりましたが、私も見ていました。
実は大崎は高校の後輩なのです。
あの子は練習が好きで練習で強くなった子なんですよ。
馬打竜王
2007年01月26日 22:27
初めまして! 茨城県つくば市在住のおじさんです。今日たまたまこの記事を拝見しました。正に、同感です。あのアンカー勝負、感動しました。私はマラソン・駅伝観戦ヲタクで、これまで色々な大会を見てきましたが、それらの中にあって心に残る名場面の1つとなりました。高校時代の大崎さんは、あの新谷仁美さんの陰に隠れて目立たない存在だったかもしれません。でも、高校1年生のときから全国高校駅伝の花の1区6kmを担当。3回走っての区間順位は、39位、5位、7位。高校2年生のとき急成長しました。そして、社会人になって更なるステップアップ。先に行われた全国都道府県対抗女子駅伝ではアンカー区間10kmを走り、10人抜きで区間賞を獲得。区間2位(勝又美咲さん)に30秒以上の差を付けました。因みに、弘山晴美さんは区間7位(42秒差)。昨年の実女の雪辱を果たしました。長い距離が得意な大崎さん、今後本当に楽しみですね。
mokku
2007年01月27日 14:38
よしみさん。
颯爽と現れ全国区になった大崎選手。頼もしい後輩を持って鼻高々ではありませんか。練習が好きなのは大きくなる為の、持って生まれた才能ですね。注目して行きたいと思います。
mokku
2007年01月27日 14:52
馬打竜王さん。
駅伝オタクを自認されるだけあって、つぶさに鑑賞されておられるのですね。まいった!私の書かなかった後日談『全国都道府県対抗女子駅伝』まで紹介していただいて良い記事が完成しました。ありがとう。
もともと弘山さんのファンですが、将来日本の長距離を背負って立つだろう大崎選手から目が放せませんね。

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