父親達の星条旗 戦闘シーンの臨場感

C・イーストウッド監督の描く、
国益のために『創られた英雄達』の、悲哀と苦悩とは裏腹に、
戦闘場面がいかに表現されたかが最大の関心事だったし、
興味はその点に集中してしまった。

画像


ズバリその興味は満たされた。
ウエスタンで鍛えられ蓄積された銃破壊の臨場感は、
ディテールがしっかり練られて感動的でさえある。

ただ、英雄達の国債キャンペーン・キャラバンと戦闘場面とが、
カットバックの連続だけで進行して行く手法は、
かなり冗長だし辛抱の限界を越えそうになる。

そしてイーストウッドの特徴である、
何時果てるとも知れないエンディングの長さはどうだろう。
終わりと思わせてからの、これでもかと言わんばかりのしつっこさは、
どうかならんのか。
宮部みゆきのショッキング・エンド、尻切レトンボより増しかもしれないが。

とは言え、
一望する硫黄島の意外な狭さ。摺鉢山の表情や遠景。
圧倒的な連合軍側の物量と火力など、
津本 陽の「名をこそ惜しめ」を補足するのに十分だったし、
戦争シーンは観て損ではないできばえだ。

戦争の悲惨を思うにつけ、反戦派に加担するくせに、
映画となれば戦争映画が一番好きなのはどうしてなのだろう。
自分の中の矛盾はどうしょうもない。







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