頽廃美『ブラック・ダリア』

戦後間もない1947年といえば
バラック長屋で親の苦労も知らず遊びほうけた時代。

車もTVもない時にロサンゼルスでは
はるかにレベルの違う生活が展開されていた。
その時代背景に複雑な思いがつのる。

女性の身体を切り刻んだ殺人事件を描いたミステリー。

人は本来悪意のある生きもので、
何を考え何をするか自分でも分からない。
ブラック・ダリアと呼ばれた猟奇殺害事件に関わる
おどろおどろしい人と人の関わりは限りなく複雑奇怪。

画像






ドロドロした闇の世界をそれらしくしたのは、
刑事バッキー役のジョニュ・ハートネットではなく
富豪の娘役「ミリオンダラー・ベイビー」のヒラリー・スワンクだ。
頽廃的な妖しい役作りはこの映画を一級品にした。

モジリアニの絵のようなヒラリー・スワンクの妖しい裸体。
マリリン・モンローに迫るスカーレット・ヨハンソンの悩殺する厚い唇。

変な親父が、ひたすら庭の鳩を射殺するシーンに度肝を抜かれ、
いやおう無くスクリーンに引きずり込まれたまま、

次々飛び出す横文字の名前と、スピーディーな展開を整理しながら、
危うく付いて行ったミステリーに首まで浸かった。

当時の歓楽街のシーンが汚くも美しく、
クラシック・カーと着飾った人間が、人の血の中でうごめく、
印象的なショットが脳裏を離れない。


ブラック・ダリア
監督 ブライアン・デ・パルマ
ジョシュ・ハートネット スカーレット・ヨハンソン 
アーロン・エッカート ヒラリー・スワンク








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この記事へのコメント

2006年11月01日 22:24
こんばんわ。
またまたお邪魔してしまいました!
私も「ブラックダリア」見ました~。
>危うく付いて行ったミステリーに首まで浸かった。
・いや、私なんてもう、頭の上まで浸かってアップアップの状態でした(^^;)
mokku
2006年11月03日 05:55
シアターで、頭までドップリ浸かれるなんて、もう最高ですね。
瓦礫の下は勘弁して欲しいけど(~o~)

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