『三岸節子展』 平塚市美術館

三岸節子展
2005年7月23日(土)~2005年9月11日(日)

赤紫のふんわりしたかたまりが緑の葉に映え、尽きることないサルスベリの街路樹が歓迎してくれた平塚市。地域情報に百日紅の記述はないが、次の楽しさを予感させる印象深いものとなった。菊村到、鳥海青児、、山瀬まみ、河合美智子の出身地と聞いて肩の力が和らいだ。

平塚市美術館は横浜ゴム平塚工場の前を少し入った、目立たない所にある。前庭が広いわけではなく、スロープが長いというのでもないが、中に入ると1991年3月開館にふさわしモダンで落ち着いた雰囲気が百日紅とどこかで結び付いている様な錯覚で嬉しくなった。
三岸節子と聞くと、スケッチを繰り返し描き、そこからイメージをふくらませて油絵の制作に入るという作画スタイルが先入観としてあるが、こうして初期の自画像から晩年の風景画まで大量のタブローを前にすると、一枚のスケッチからふくらませて行く力強さとエネルギーに圧倒されてしまう。
 
「新鮮なシャープな先鋭なピリピリした花が描きたい。いつも描き込んでいくと常套的なマンネリズムになるばかり、しびれるような美しい花の絵が描きたい」
と自分の表現を貪欲に追及している言葉は、なんと72歳の三岸節子の声である。 


別室に最後のパレットが展示してあった。
プラスチックのパレットに盛り上がった絵具の横に「引っかいた線」の秘密を見つけた。それは小さなありふれた十字ドライバーである。これで数々の名画を描いたと知って、急に画家が身近かに迫って来た。

平塚市美術館
都心から快速アクティーで50分
JR平塚駅北出口より中央交通バス10番より6分
美術館入り口下車(横浜ゴム平塚工場の前)
一般600円        








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