インパール疑似体験

なぜ戦記ものを読むかと聞かれたら、
面白いからと答えるしかありません。

「インパール兵隊戦記」(歩けない兵は死すべし)を読んでいます。
インパール作戦では短期間に6万余の日本兵が亡くなったと聞きます。

怖いもの見たさ、ホラー映画を見たい心境のような
興味本位だけではありません。

親が兵隊であったわけでもなく、
親戚が戦場に行ったという話も聞いたことはありませんが、

あの戦争のことが知りたいのは、
半藤さんの「ノモンハンの夏」を読んでしまったからです。

この本がいろんな意味であの戦争を考えさせてくれました。
戦争は非日常の過酷な環境の中で「生」を体験する場です。

雑読の途中でそんな本を読んで
「面白いから」以上の何かを疑似体験させてくれます。





制空権も航空機もなく、
英印軍の圧倒的火力に撤退を余儀なくされた兵士たちは、

きびしい山岳地帯とジャングル、豪雨と日照りのなか、
生きもののいない山奥で、

徴発したわずかな米と塩とキノコで糊口をしのぎつつも、
やがて疫病と飢餓に蝕まれていったのです。





『ミンタミ山系の急坂にさしかかると、病に飢えの重なった兵士は、
たちまち歩行困難に陥った。

小銃を谷間に投げ捨てるものが続出した。
携帯品をすてて楽になるのは一時である。

しばらくすると、腰に食い込むベルトごと銃剣も捨てた、
雨期の行軍にはかかせない携帯テントも捨てた。

つぎには、はいのうも捨てた。
~歩くためにはなくてはならない水筒まで、

重さに耐えかねて捨てる兵士もいた。
病兵たちが最後まで残したのは、

軽い雑ノウに入れた米と塩と飯ゴウであった。
兵器を捨てて軍人を放棄し、

人間として生き抜こうとするぎりぎりの姿である』

そして・・・・・



疲労や病のために遅れるものは処理され、
生きながら傷口に蛆をわかせ、
やっとたどり着いた野戦病院からは門前払い。





ウォーキング大会でも長くて20キロです。
きびしい荒れ地を何百キロも歩けはしない。

力尽きた兵士の屍を視野の隅に、
背走する生きた屍たちは何を思ったのでしょう。

母や妹の姿、桜や故郷の山々だったのでしょうか。








・・・ありがとう ♪

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この記事へのコメント

タツ
2006年04月22日 10:20
TBありがとうございます。

インパール作戦については、私も別の作家ものを読みました。

現場が奮闘し、戦略・準備のミスで大敗するというケースですよね。

もしよろしければ、相互リンク張りませんか?
http://blog.1officeinc.com/
mokku
2006年04月22日 15:45
タツさん、こちらこそTBありがとうございます。
半藤さんは大好きで「昭和史1926-1945」
は読みましたが、戦後編もぜひ読みたいものです。

リンクをよろしく!
RSSリーダーにてリンクさせていただきます。

タツ
2006年04月23日 19:06
リンクはりましたよ!
ご確認ください。

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