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zoom RSS シネマノカンソウ 『デンジャラス・ラン』 拷問

<<   作成日時 : 2012/09/10 21:14   >>

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スクリーンの左下隅から上がって行く豆粒のような点は、砂漠地帯を隠れ家へ疾走するシープでした。ここから、だれが善人でだれが悪人か混沌とした人間模様が急展開してエンディングへ突っ走って行きます。デヴィッド・フィンチャー 監督の「セブン」が脳裏に浮かび、孤独な戦いを象徴するようなカメラワークに「やられた!」と思っていたら撮影はオリバー・ウッドという鬼才。

CIAの隠れ家は、そこらのホテルで顧客入出のチェック係をやってる場合が案外多いらしく、最初と最後に重要な密室として登場します。デンゼル・ワシントンはやさしい男のイメージがあって戸惑いますが、そこはダニエル・エスピノーサ監督が有無を言わさず物語に引き込んでくれて、違和感は次第に消えて行きます。

忘れられないのは、ある人物のリストを「誰に売ったのか吐け」と、その隠れ家で元CIAのデンゼル・ワシントンが拷問を受けるシーンです。

いわゆる「水責め」の一種で、たしか大戦前後の満州で、日本の特高がーそのあまりの酷さに自責の念にかられながらー繰りかえすのを告白本で読んだ記憶が、現実のように目の前に迫って来るので強烈な印象が残ってしまいます。身体の表面に跡が残らない残酷な責めで、死を招くことすらある危険なやり方です。いまでも世界のどこかで行われていると思うとゾッとする場面だし、見ていて苦しくなります。これが映画のリアルさでもありますが。

SF・CGもの全盛の昨今、この映画は毒消しにもなる傑作でした。

監督 ダニエル・エスピノーサ

デンゼル・ワシントン  ライアン・レイノルズ

★★★★(80点)





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