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zoom RSS 「リピート」乾くるみ

<<   作成日時 : 2005/10/07 17:46   >>

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 “食わず嫌い”と言えば
鯨の白身がパサパサして味がないから食えないとか、
海鼠がナメクジに似ているから食えないと云うことで、
JAZZが好きだからラテンを聞こうとしないとか
「オマエ、なんで紫色なんだ」と描いた絵を批判されて
紫色を使うのに躊躇する様になったことではないだろう。

 何度も書いているがSFやファンタジーは苦手で
映画でも「スターウォーズ」や「ロード・オブ・ザ・リング」等は
一度ならず観たけど、
どうも頭も体もしっくり画面に馴染んでくれず、
嘘っぽくて白々しい気分になり「もうまっぴら」
(宇宙戦争みたいのがあるから困るが)
だから映画については食わず嫌いではなく
期待が裏切られて来たアレルギー反応かもしれない。

 ところが本はもっと能動的なものだけに初めから読む気がしないので
正当な食わず嫌いだと威張っておれる。
ではなぜこの木を読んだかと言うと、
単に北上次郎氏が「面白い」といったからに過ぎない。
ミステリーとはうすうす分かっていたつもりだけど、
この怪しいタイトルが時空を飛んで十カ月前の自分に戻れる
人生の「やり直し」が出来る話とは思わず、
途中で止めようかとも思ったが、
意外なサスペンスについつい引き込まれてしまった。
もしかしたら読書傾向の革命的変化に
なし崩し的に流されてしまう初めての本になると、
嬉しいような悲しいような感傷に浸る読後感だった。

 また本好きな男が何時かは小説を書いてみたいと、
身の程知らずな夢を持ったとしても、
そんな甘い考えをいとも簡単に打ち砕いてくれる本でもある。
ちょっとした時空の後戻りを経験する「リピート」だけで
こんな面白い長編小説を書いてしまう、
ディテールが書ける力量にただただ脱帽し、
本を書いてみようなんて馬鹿な気を起こさず、
もっと建設的な例えば「庭の草を取る」など
己の領分をわきまえた事に精を出すに違いない。

 いつの間にか鯨の白身に酢味噌。
海鼠にピリカラ大根おろしが好物になった
リピート出来ない男のため息。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは!
はじめてお邪魔いたしますm(_ _)m
要所要所で中国鍼のように効くコメントをくださる方は
いったいどんな人なのだろうと想像しながら、
折にふれて読ませていただいています。

ボク、小説なんて書いてないですよ。(笑)
でも、「書いてみたい」と思ったことは何度もありますよね。
とりあえず、タイトルだけ考えて書いた気になったりとか。
記事の小説、面白そうですね。
今度探してみます。
ボクも昔、北上次郎氏が推薦してた、
なんて作家だったかな?
『荒南風(あらはえ)』 って小説を読んだ記憶があります。
(タイトル間違ってるかも?)

それにしても、いいでしょ東京は!
いろんな映画が観られて。(笑)
栗本 東樹
2005/10/21 01:09
瓶詰めの栗本さんに寄って頂けるとは、思ってもいなかっただけに感激です。それも少しリピートしてこんな所に現われるなんて、いかにも栗本さんらしいと思いましたよ。
映画評に絡ませて紀行から下ネタまで苦味のある文体にあるいはの期待を込めて伺ってみましたが、blogだからこそ発揮できる「あくたい」(おっと失礼)では惜しい気もします。
そちらに伺う時はいつも記事が2・3日分溜まっていて追いつけません(笑)がこれからも楽しみにしています。
それにしても掘り出し物を掘り出せる深みのある東京に居る人は”うらやまのしいたけ”です。
mokku
2005/10/21 15:58

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