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zoom RSS 「神楽坂ホン書き旅館」黒川鐘信

<<   作成日時 : 2005/09/08 17:08   >>

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 日本映画が華やかだった昭和30年代頃からの
ホン書き達の生々しい生態が興味一杯に繰り広げられる。

 毘沙門天わきの路地を右に折れた閑静なたたずまいの中に、
ホン書き達が出入りした「和可菜」がある。
新宿区神楽坂四丁目七番地(別称・牛込、神楽坂)。

 女将は小暮実千代の付き人をしていた妹の和田敏子。
花柳界、映画界、出版界の酸いも甘いも知り尽くした
敏子と仲居カズさん達の手の中で、
部屋に籠もって書きまくり、
飲みまくる本書き達(脚本家、小説家、監督等)

渡辺祐介、下飯坂菊馬、石堂淑朗、田坂啓、野坂昭如、
結城昌二、中上健次、高橋三千綱、色川武夫、伊集院静、
滝田ゆう、浦山桐郎、早坂暁、森崎東、山田洋次、竹山洋、他

 ここで書かれたホンは控えめに見ても二千本。
部屋中を資料とゴミで充満させ、
髪を振り乱し、
いらいらしながら部屋の中を歩き回り、
コーヒーをがぶ飲みしながら煙草を立て続けにふかし、
あるいはビールを浴びるほど飲み、
それでも書けなくなると外へ飛び出してゆく。
順調に筆が進むことはめったにない。

目当ての野坂昭如が登場するのは後半から。
ダンディな彼が突然ヒゲ面になる経緯や
編集者たちの監視からたくみに抜け出す様子が面白い。

 女将の甥である作者が「若可菜」と、
そこで「勉強」した本書き達の、
生々しい仕事ぶりを克明に、慈しむ様につづった愛の本である。

 今、日活はインデックスの子会社になると聞く。
映画界と文人達の今昔、時代の流れを重く感じる作品だ。








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